「プラセンタドリンク」と「プラセンタサプリメント」効果に違いはあるの?

投稿日:2024年6月24日

「プラセンタドリンク」と「プラセンタサプリメント」効果に違いはあるの?

投稿日:2024年6月24日

美肌成分としての効果が期待できると人気のプラセンタは、プラセンタの成分を体内に取り込むことで、美容や健康に嬉しいほうへと導いてくれると注目されている成分です。

プラセンタには、医療機関でしか摂取することができないヒト由来のプラセンタ以外に、摂取方法として馬や豚などの胎盤が原料となっている「サプリメント」と「ドリンク」があり、ネットやドラッグストアなどで購入することができます

この記事は、プラセンタについて、また摂取方法「サプリメント」と「ドリンク」にはどのような違いがあるのかを紹介します。

美容が気になる人に注目されるプラセンタってなに?

「プラセンタ」は哺乳動物が妊娠することで子宮内に作られる臓器で胎盤のことをいい、人間の場合では命の始まりである1つの受精卵をたった10か月の間で、細胞分裂を繰り返して60兆もの細胞を持つ胎児に成長させることができる、さまざまな栄養素を豊富に含んでいます。

そして、この胎盤から有効成分を抽出したものをプラセンタエキスといい、一般的にプラセンタと呼ばれています。

胎盤から抽出された有効成分には、タンパク質(アミノ酸)や、糖質、脂質といった三大栄養素をはじめ、ビタミン、ミネラル、核酸、酵素などの生理活性物質や、人がもともと持っている細胞に直接働きかけることができてプラセンタにしか含まれていない 成長因子など、多くの栄養素や成分を含んでいます。
ちなみに、生理活性物資とは、生命活動を維持するために必要なエネルギーを産生したり、身体の各機関の機能を正常に働かせたりする役割を持つ物質のことをいいます。

またプラセンタには代謝を促進し、細胞分裂を活性化する作用や、抗炎症作用、抗アレルギー作用など、20の薬理作用があり、それぞれの相互効果が、プラセンタを摂取し続けることによって、美容効果では肌トラブルの改善、健康効果では体の内側から元気にしてくれるなど、アンチエイジングにもプラセンタの効果が期待できます。

プラセンタは1つの成分でたくさんの栄養成分を得られる

美容を気にしている方がサプリメントや美容ドリンクを摂取しようとする理由はさまざまですが、大きく「肌ケア」「エイジングケア」「美白ケア」「健康ケア」に分けられます。

それぞれのタイプによってメインとなる成分のサプリメントやドリンクを選ぶことになるのですが、これらすべてのケアを1つの成分で摂ることができるのが「プラセンタ」です。

豊富な栄養成分

プラセンタには、細胞に直接働きかけることができるプラセンタにしか含まれない成長因子や豊富な栄養成分が含まれており、このプラセンタの栄養成分の配合は人工的に作ろうとしても真似ができない配合です。

美容や健康にいいと言われる成分のサプリメントやドリンクはたくさんありますが、これだけ多くの栄養成分が絶妙なバランスで1つに含まれている成分はプラセンタにしかありません。
プラセンタの効果はもともと体が持っている自然治癒力を高めることによって症状を改善していくため、安心して摂取することができます。

ただし、プラセンタの豊富な栄養成分は、薬を服用している方の場合、組み合わせによっては持病の治療が遅れてしまったり、悪化を引き起こしてしまったりなど、意図しない効果が出てしまうことがあります。
持病がある方は、自分の判断でサプリメントを摂取する前に、かかりつけの病院で医師や薬剤師に飲み合わせの確認をしてから購入することをおすすめします。

プラセンタにしか含まれていない成分「成長因子」

身体を作るもとになっているタンパク質の1つである成長因子は、誰もが生まれたときから24歳くらいまでは体内に豊富に持っているのですが、30代以降になると成長因子が減少していきます。

加齢によって減少した成長因子は、体の中で作ることができないため外から補わなければなりません。
体の栄養を補うためのサプリメントなどはたくさんありますが、成長因子を含んでいる成分はプラセンタしかなく、だからこそ注目すべき成分であると言えるのです。

プラセンタに含まれる成長因子を体に取り入れることによって、細胞の分裂や増殖を活性化させて、細胞自体に働きかけて細胞を若返らせるパワーを持っているのでアンチエイジングや美肌に効果が期待できます。

特に肌のハリや弾力を生み出す潤い成分であるコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンを生み出す力がある「成長因子」はプラセンタにしか含まれていません。

線維芽細胞増殖因子(FGF)
線維芽細胞増殖因子自体は、線維芽細胞と同じ真皮に存在している増殖因子です。
線維芽細胞を生み出す生みの親である「真皮幹細胞」に対して指令を出し、線維芽細胞の増殖を促しています。
美肌を保つためのコラーゲンやエラスチン・ヒアルロン酸などを作る線維芽細胞の増殖を促し、しわやたるみ・ニキビ痕の修復と再生を促します。

肝細胞増殖因子(HGF)
HGFは特殊な分子構造をもったタンパク質の一種で、体の中のさまざまな組織や細胞を増殖させて、あらゆる細胞の老化を抑制して、末梢神経を修復など、組織と臓器の修復や再生を促します。

上皮細胞増殖因子(EGH)
EGFはタンパク質の一種で、EGH(上皮細胞増殖因子)が肌の表面の角質層のEGH受容体と結びつくことによって、人が本来持っている細胞の再生を促します。
肌や唾液、母乳にも含まれており、ケガをしたときに傷口を舐めることや口の中の傷が比較的早く治りやすいといわれる理由です。
新陳代謝が活発になることで肌のキメが整う美肌効果、傷の治りを早める効果が期待できます。

神経細胞増殖因子(NGF)
交感神経・副交感神経・知覚神経細胞の増殖と再生を促すことで、自律神経やホルモンバランスを調整してくれるので、ホルモンバランスが整い気持ちが安定することで、うつ病や更年期障害の症状改善が期待できます。
最近ではアルツハイマー病などにもNGF(神経細胞増殖因子)の効果が期待されています。

インスリン様成長因子(IGF)
軟骨細胞や主に胃や腸の内臓筋に見られる平滑筋細胞の増殖を促します。体の中の壊れてしまった細胞の再生を促し、皮膚の真皮の部分にあるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの潤い成分を増やしてくれる作用があるので、しわやたるみの改善に効果が期待できます。また、軟骨細胞を増殖させ関節痛の改善などにも効果が期待できます。

トランスフォーミング成長因子(TGF)
線維芽細胞において、コラーゲンとエラスチンを生成するのに必要な因子です。コラーゲンやエラスチンの働きを活性化して、肌に潤いを与えて弾力を高める作用や抗炎症作用もあるので、アトピー性皮膚炎など敏感に傾きがちな肌の改善効果もあるとされています。

CSF(コロニー形成刺激因子)・インターロイキン
体の免疫力を向上させる成長因子で、白血球(顆粒球・マクロファージなど)の幹細胞の増殖を促し、NK細胞や、ヘルパーT細胞などの増殖を促します。
免疫力が上がればウィルスや細菌などに対抗する自然治癒力が高まるため、病気などにかかりにくくなります。

プラセンタにある20の薬理作用

薬理作用は「頭痛薬を飲んだら頭の痛みが治まった」など、その成分を体に摂取することで、症状が改善されるまでの体に起こるさまざまな変化のことをいいます。

プラセンタにはこの薬理作用が20もあり、プラセンタに含まれる豊富な栄養素や成長因子など、これらの相互効果によって美容や健康のさまざまな悩みの改善に効果が期待できます。
 

①基礎代謝向上作用 ②細胞活性化作用
③呼吸促進作用   ④血行促進作用
⑤造血作用     ⑥疲労回復作用
⑦血圧調整作用   ⑧自律神経調整作用
⑨ホルモン調整作用 ⑩免疫強化作用
⑪活性酸素除去作用 ⑫抗突然変異作用
⑬創傷回復促進作用 ⑭抗炎症作用
⑮抗アレルギー作用 ⑯体質改善作用
⑰強肝、解毒作用  ⑱妊婦の乳汁分泌促進作用
⑲食欲増進作用   ⑳精神安定作用
※日本胎盤臨床医学会による「20の薬理作用」を参照

 
プラセンタの薬理作用は、驚くほど広範囲の美容や健康の面でのさまざまな症状に、過剰なものを抑え、不足しているもの増やし、正常な働きに戻す力を持っています。

プラセンタには美肌へと導いてくれるたくさんの要素が兼ね備えられていますが、美肌を保つために特に重要だと言われるのが次の3つです。

血行促進作用

プラセンタの持つ「血行促進作用」よって血行がよくなることで、身体の細胞一つひとつにまで栄養をが行き届き、肌のターンオーバーが促されて美肌へのサポートをしてくれます。

さらに血行が悪くなることで肌に老廃物が溜ることでできてしまっていたシミやくすみ、クマなども、プラセンタの作用によって血行がよくなることで老廃物が押し出され、これらの肌トラブルの改善が期待できます。

抗酸化作用

年齢を重ねるとともに出てくる老化現象の老化因子として、美容や健康の話の中でよく聞くことがある活性酸素は、紫外線など外的刺激にさらされることの多い顔まわりの肌にダメージを与えるため、シミ、ハリ・弾力の低下、たるみなど、肌に老化現象がもっとも出やすい部位です。

プラセンタの抗酸化作用は、肌のハリ・弾力を支えるコラーゲンのダメージを抑制し、さらにシミの原因になるメラニンの発生を抑えることで、肌の老化によるダメージから守ってくれます。

線維芽細胞増殖作用

線維芽細胞は、皮膚の構造の真皮層に存在しており、肌のハリや弾力を作り出す成分の「コラーゲン」や「エラスチン」、肌の水分を保って潤いを作る成分である「ヒアルロン酸」などの美肌成分を産み出しています。

美肌を作り出すためにはとても重要な細胞ですが、これも成長因子などと同じで、加齢や活性酸素の影響により、線維芽細胞の自己増殖能力は20歳後半から低下し始めて、30代になるとより低下するスピードが早まっていくと言われています。

皮膚の真皮層にある美肌成分である「コラーゲン」「エラスチン」「ヒアルロン酸」は、外から化粧品などで補うことは難しいとされているのですが、プラセンタの線維芽細胞増殖作用は、細胞の増殖を促す働きがあるため、美肌成分の生成を助けて肌の内側からハリや潤いがある美肌へのサポートをしてくれます。

プラセンタを摂取することによって実感できる嬉しい効果とは

肌のシミ・しわ・くすみ・潤いがなくハリがないなどの肌トラブルや、ついつい油断して日焼けをしてしまうと、去年の日焼けのあとが消えないなんてことも、年齢を重ねるとともにさまざまな悩みが出てきます。

プラセンタは人がもともと持っている細胞に直接働きかけることができる成長因子、豊富な栄養素、20の薬理作用があり、それぞれの相互効果によって、美容や健康に対しての幅広いさまざまな効果が期待できます。
では、どのような効果が期待できるのか見ていきましょう。

プラセンタの美容効果

・美肌
・美白
・ハリ
・潤い
・シワの改善
・ニキビ
・エイジングケア
・ダイエット など

プラセンタの嬉しい美容効果によって、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどの美肌にいいとされる潤い成分の生成が促され、肌にハリや弾力を生み出してくれます。

また、細胞が活性化することによって、肌の新陳代謝(ターンオーバー)も正常になることで、古くなった細胞やメラニンの排出をもされやすくなります。

年齢を重ねるとともに気になってくる、肌のシミやくすみ、肌のハリやツヤがない、肌が乾燥して化粧のノリが悪い、小じわやほうれい線が目立つなどの改善など、美肌に効果が期待できます。

プラセンタの健康効果

・更年期障害の緩和
・肝機能の改善
・自律神経失調症の改善
・血圧
・不眠
・肩こり
・疲労回復
・月経前症候群(PMS)
・白髪、薄毛、抜け毛 など

美肌成分として注目されるプラセンタですが、健康効果もたくさんあり、ホルモンバランスや自律神経のバランス、アレルギー体質の改善、疲労回復、更年期障害や肝機能障害の改善など、健康を維持するためのさまざまな効果が期待できます。

ホルモンバランスが崩れることによって起こる、更年期障害による体の不調、生理前の体調不良、不眠症、冷え性、高血圧など、プラセンタの持つ薬理作用がホルモンバランスを整えてくれることよって、体のさまざまな不調を正常な状態に戻すことが期待できます。

プラセンタサプリやドリンクに配合されている美容成分は?

美容効果や健康効果が期待できるプラセンタですが、サプリメントやドリンクにはたくさんの種類があり、商品の中にはプラセンタの成分だけではなく、プラセンタ以外の美容成分が配合されているものもあります。

サプリメントの場合は、プラセンタ原末・純末だけが使用されているものがたくさんあるのですが、ドリンクだとほとんどがプラセンタ以外の美容成分が配合されています。

そのため、プラセンタドリンクというよりは美容ドリンクと言えます。配合されているプラセンタ以外の美容成分の定番は潤いをサポートする「コラーゲン」「ヒアルロン酸」「セラミド」です。

コラーゲン

コラーゲンは繊維状のタンパク質で、美容や健康の維持に欠かせない成分です。
肌の真皮層にはいくつかの潤い成分が存在しているのですが、コラーゲンは真皮の約70%を占める成分で、肌を支えるハリを生み出し、肌のハリや弾力を保つ役割があります。

実はこのコラーゲン、摂取してもそのまま吸収されるわけではなく、アミノ酸に分解される過程で生じる「コラーゲンペプチド」と呼ばれる低分子のアミノ酸によって、体内のコラーゲン量が増やされることが期待できるようです。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は、肌の水分を保持するために必要な成分で、皮膚の真皮の部分に存在します。
粘弾性があるゼリー状で1グラムあたり6リットルもの保湿力があります。水分と結びつくことで肌を乾燥からら守ります。

真皮層で網の目状に張り巡らされているコラーゲンの隙間を満たして、肌のハリや弾力を生み出します。
ヒアルロン酸を持続的に摂取することで、肌の水分量の増加が期待できるとも言われます。

セラミド

セラミドは細胞間脂質の主成分で、皮膚の角質層に存在しています。
紫外線や細菌などの刺激から肌を守るバリア機能を兼ね備えており、優れた保湿力で肌の潤いの維持や向上させる成分です。

角質層は「NMF(アミノ酸)」「細胞間脂質(セラミド)」「皮脂膜(皮脂)」の3つの バリア機能 が正常に働いて水分と油分のバランスがととのうことで、角質層内の水分を保持して肌を守ります


 
肌のバリア機能は、身体の中と外とを隔てる機能で、十分な水分と皮脂によってできており、肌の水分の蒸発を防いで潤いを保ち、乾燥、温度変化、ほこり、摩擦、アレルゲン、細菌やウィルスなどの刺激から肌を守る役割をしています。
セラミドにはさまざまな種類があり、サプリやドリンクには植物由来のセラミドが配合されることが多いようです。
 

プラセンタドリンクやサプリメントを選ぶときのポイントは?

プラセンタの美容や健康の効果が注目されていることから、プラセンタ市場にもさまざまなタイプのプラセンタの商品があります。

たくさんの種類があり、手軽に摂取することができるサプリメントやドリンクだからこそ、購入するときにはしっかりと効果が期待できる商品を選びたいですね。

プラセンタのドリンクやサプリメントを選ぶとき、いくつかポイントがありますが、一番確認しておきたいのは「プラセンタがどのくらい入っているか」です。
ここでは、選ぶときのポイントを紹介しますので、購入するときに参考にしてみてください。

プラセンタの配合量

プラセンタの1日の摂取目安量はプラセンタ純末で100mg以上といわれています。(公益財団法人 日本健康・栄養食協会による品質規格基準による)
プラセンタサプリやドリンク、化粧品など、プラセンタが配合されている商品の表記には、配合量の表記が3種類あります。

プラセンタエキス換算

プラセンタの原料である動物の胎盤から抽出したプラセンタエキスそのままの原液です。

プラセンタエキスには、豊富な栄養素が含まれていますが、同時にプラセンタの他に水分や不純物も含まれています。

そのため「プラセンタエキス◯◯mg」と表記されていても、水分や不純物があるので、プラセンタの配合量は表記されている数字よりも少なくなります。

プラセンタエキスでの表記は、実際にどのくらいのプラセンタが入っているのかわかりません。

プラセンタ原末換算(粉末)

プラセンタサプリメントで表記されていることが多い「プラセンタ原末」「プラセンタ純末」は、プラセンタエキスから水分や不純物を取り除いて濃縮されたプラセンタの粉末のことをいいます。

商品に表記されているのが「プラセンタ原末・純末」の場合、配合量が100mg~400mg程度の量なら粉末で表記されています。

余分な水分や不純物が取り除かれているので、プラセンタの効果をしっかりと実感することが期待でき、粉末の配合量が多いほどプラセンタの美容・健康効果が高くなります。

プラセンタ原液換算

プラセンタ原液換算という表記の場合、プラセンタ原末・純末を、水分などで希釈して「抽出したときのプラセンタエキスの量に戻した状態」のことをいいます。

・抽出したプラセンタエキスが 7,000mg
・エキスから原末(粉末)にしたら 300mg
・他の美容成分や水分など 6,700mgで希釈
  ↓
「プラセンタ 原液換算 7,000mg」

ということになります。原液換算の場合、希釈しているのは水分だけではなく、美容成分などの有効成分であることが多いようです。プラセンタの原末、純末の量はパッケージに表記されている量を参考にしましょう。

なかにはパッケージにプラセンタ原末、純末の量を表記してない商品もあります。その場合、一般的な目安として「原液換算7,000mg以上のプラセンタサプリ」と表記があれば、美容・健康効果をしっかり実感できる量のプラセンタが配合されていると考えられています。

即効性があるのはプラセンタドリンク

プラセンタドリンクは液体なので、サプリメントと比較すると吸収されるのが速く、効果が実感できるのに即効性があると言われています。

プラセンタドリンクと言っても、一般的にはプラセンタの成分だけではなく、ヒアルロン酸やコラーゲン、ビタミンCなども一緒に配合されている「美容ドリンク」として販売されているものがほとんどです。

プラセンタの成分だけでなく他の美容成分が入っているものが多く、それぞれの成分の相乗効果もあり、体が疲れていて肌の調子が悪く化粧ノリが悪い日でも、どうしてもこの日だけは…という前日の夜に摂取することで、次の日の肌のハリや化粧ノリの良さなどを実感することができます。

そのため、美容効果を実感したいならば、美容ドリンクのメインとなっている成分と、その含有量をチェックすることが重要になってきます。

先ほどドリンクでプラセンタを摂取するときの選び方を紹介しましたが、プラセンタドリンクの場合、プラセンタの他にも水分や不純物も含んでの全体量で表記されているものが多いので、プラセンタの配合量がとても多く表記されている商品もあるので注意が必要です。

購入するときには「プラセンタ原末・純末換算」「プラセンタ原液換算」を参考にして、しっかりとプラセンタの成分が配合されていればプラセンタの効果を感じることができるプラセンタドリンクを選びましょう。

毎日続けやすいプラセンタサプリメント

プラセンタサプリメントは、毎日継続して飲み続けることでプラセンタの効果を実感することができます。

有効成分が抽出されたプラセンタエキスを粉末にする製法には「スプレードライ製法」または「フリーズドライ製法」の2つがあります。

フリーズドライ製法

-30℃の冷凍機でプラセンタエキスを凍らせて細かく砕いて、減圧して真空状態にして水分や不純物を除去してから、プラセンタエキスを乾燥させます。
高熱で雑菌を除去しないので、有効成分が壊れにくく純度が高い粉末ができます。

スプレードライ製法

加熱空間でプラセンタエキスを霧状にして乾燥させることで粉末にします。
低コストですが、希釈剤であるデキストリン(炭水化物)を使用するため、純度が100%ではない粉末ができます。
 
 
この2つの製法の場合では、栄養素を壊さずプラセンタ以外のものが混ざらない製法のフリーズドライ製法のサプリメントがおすすめです。

プラセンタの含有量は法律では表示する義務があるわけではないため、プラセンタ以外のものが多く含まれていて、プラセンタドリンクと同じようにサプリメントも純度が低くてもわかりにくくなっています。

サプリメントの場合は水分や不純物を取り除いて粉末にするため、ドリンクよりはプラセンタの純度が高いものを摂取することができます。
基本的に胎盤から抽出された有効成分の余分な水分や不純物をなくした純度100%の「原末」「純末」など、「プラセンタ原末・純末換算」「プラセンタ原液換算」でわかりやすく配合量が表記されているものが多くあります。

プラセンタの濃度が高くプラセンタそのものの効果を実感できるサプリもあれば、その他の美容成分も配合されているサプリもあるので、自分がどの成分をしっかりと摂取したいのかでサプリを選ぶことができます。

また、サプリメントはカプセルに入っているので、味やニオイを気にすることがなく、自宅で毎日お手軽に続けて摂取することができます。

顆粒状・粒状のものもあり、飲みやすくするために賦形剤(増量剤、増粘剤)が加えられているものもあります。

基本的にプラセンタサプリメントは、原末換算で配合量が表記してあるので、含有量についてはドリンクと比べると正しい数値で表記がわかりやすいものを選びましょう。

プラセンタドリンクやサプリメントの品質や安全性

プラセンタドリンクやサプリメントに使用されているのは、ほとんどが豚由来のプラセンタです。
豚の出産は1回の出産で10頭前後の多くの赤ちゃんを産むことができ、出産は1年に2回と数も多く、胎盤の数も多く確保できるため、大量生産がしやすくなり値段もお手頃な価格で販売することができるからです。

豚プラセンタはお手頃な価格といっても、豚は分子構造が人とよく似ているので、人の体への吸収率が高く、成分的にも劣っているわけではありません。
ただし、その品質や安全性は、プラセンタとして使用される動物である「人」「馬」「豚」「羊」すべてに言えることですが、その動物が育てられた環境が大きく影響されてしまいます

一般的な豚の場合、飼育されている環境は放牧されて飼育されている馬や羊などとは違って、集団で豚舎で飼育されて身動きがあまりとれないような場所で感染症などの病気にかかりやすい環境で飼育されています。

そのため、ストレスによって胎盤の成分の質が落ちてしまい、病気にかかりやすいために打たれるワクチンの接種や抗生物質、薬剤が含まれたエサなどによって、不純物も混ざりやすくなってしまいます。

市販される時には不純物は取り除かれていますが、その過程でかなりの量の有効成分も一緒に取り除かれてしまっています。

品質がよく安全性が高いプラセンタサプリメントやドリンクを摂取するためには、プラセンタに使用される豚が衛生面に配慮した国内農場で飼育・管理された健康なSPF豚や、家畜に関する安全基準が厳しいデンマーク産の豚が使用されているものが品質がよく安全性が高いのでおすすめです。

安全性の高い国内産SPF豚プラセンタ

「SPF」とは、Specific(スペシフィック)Pathogen(パソージェン)Free(フリー)の頭文字をとった略字で、「特定病原体不在」という意味です。日本SPF豚協会が厳格に定めた飼育基準に従った方法で特定の病気の原因になってしまう菌だけを持たない状態で育てられた豚のことをSPF豚といいます。

SPF豚は、妊娠した母豚から子宮ごと子豚が取り出され、殺菌され無菌の状態の隔離された人工哺育施設で3~4週間飼育管理され、エサや水も殺菌されたものが与えられます。その後、SPF豚農場の清潔な普通の豚舎に移され飼育されます。

まれに病気にかかった時に治療をするためにワクチンを使用することはありますが、胎盤にまで影響するほどの量を摂取し続けることはないため、胎盤からプラセンタエキスを抽出するときに不純物がまざることがないため、品質が高く安全性が高いプラセンタになり、SPF豚として国内に流通されます。

デンマーク産豚の安全性は高いの?

デンマーク産の豚は「SPF」の言葉は使っていないものの、各農場で行っている管理システムはSPF豚の基準を満たしており、豚生産農場に導入される90%以上の豚がSPF豚と変わらない品質です。

デンマークで飼育されている豚は、安全なエサと衛生的な環境で飼育されており、養豚場からの出荷時には獣医の他に国の家畜病理検査官によって、豚の健康管理のダブルチェックが行われます。

合格すると国から衛生証明書が発行され、そこでようやく輸出されるという徹底した安全管理がされています。デンマークの家畜に関する安全基準は厳しく、WHO(世界保健機関)が定めている基準を上回るとも言われています。

プラセンタに副作用はある?

プラセンタの副作用はこれまでほとんどないと言われていますが、人によってはアレルギーが起こったり、体質に合わなかったりすることがあります。

サプリメントやドリンクで摂取する場合、馬、豚由来のプラセンタが使用されるのがほとんどです。そのため、豚肉にアレルギーがあったり、動物性タンパク質にアレルギーがあったりすると、摂取したときにアレルギー症状が出てしまうことがあります。

また、プラセンタにはさまざまな栄養素が含まれているため、まれに蕁麻疹、赤み、腫れといった、アレルギー反応が起こる場合もあります。

もともとアレルギーがあることがわかっている場合は、飲む前に医者薬剤師に相談してからにしましょう。
自分の体質に気づかずに飲んでしまいアレルギー反応が出てしまって場合は、すぐに使用を中止してください。

まとめ

プラセンタドリンクとサプリメント、2つを比較してみると、プラセンタそのものの効果が感じられて、コストの面でも考える場合には即効性はありませんがサプリメントを、即効性を求める場合には、プラスアルファで前日にドリンクを併用することがおすすめです。

プラセンタの配合量は、パッケージに表記されている数字が大きければプラセンタの配合量が多いというわけではありません。ネットやドラッグストアなどたくさんの商品があるからこそ、しっかりと調べてから、安全で安心して摂取できるものを選ぶことが大切です。