プラセンタは美肌に欠かせないコラーゲンを作り出すって本当?
投稿日:2020年1月10日
プラセンタは美肌に欠かせないコラーゲンを作り出すって本当?
投稿日:2020年1月10日
20代、30代、40代と年齢を重ねていくたび、しっかりとお手入れをしているはずなのに、肌のシワやシミ、目立ってくる毛穴や肌のたるみ、肌もカサカサ、顔がくすんで暗く見えるなど、鏡を見るたびに憂鬱な気分になってきてしまいますね。
「コラーゲン」は美肌には欠かすことができない成分ですが、年齢を重ねるとともに減少してしまう成分でもあります。
若い頃のような潤った美肌に戻りたい!と、さすがに若い頃と同じように…とは難しいのですが、どうしたら肌の衰えを遅らせることができるのか、美肌に近づけるのか、プラセンタとコラーゲンの関係を見ていきましょう。
コラーゲンの役割って何?
コラーゲンというと、ヒアルロン酸と同じぐらい美肌のイメージを強く持っている人は多いのではないでしょうか。
私たちの体の約60%は水分、残りの約20%がタンパク質、約15%が脂肪、約5%ほどがカルシウムなどの無機質でできています。
そして、人の体を作る全体の約20%のタンパク質のうち、約30%を占めているのが「コラーゲン」です。
タンパク質の一種であるコラーゲンは美肌効果だけではなく、皮膚や骨、血管などに含まれていて、細胞と細胞を結ぶ働きをしており、臓器のサポート、身体の組織や器官をあるべき位置に留めている成分です。
そのなかでも皮膚には全体のコラーゲンの約40%が存在しており、肌のハリや弾力を与えて美肌を作り出しています。
潤い成分のうちの1つコラーゲンの美肌効果とは?
皮膚の構造は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層になっており、真皮は肌の潤いを蓄えておく役割を持っています。
真皮層にある網状になっているコラーゲンやエラスチンが肌の土台を作り、その隙間を保水力が高いゼリー状のヒアルロン酸が埋めつくすように存在して、細胞と細胞の間でクッションのような役割を果たしています。
コラーゲン
細胞と細胞を結ぶ役割があり、肌のハリや弾力を作り出す
エラスチン
繊維状のタンパク質でゴムのような収縮性があり、コラーゲンの働きを助ける
ヒアルロン酸
ゼリー状で保水力が高くスポンジのように水分を溜め込みクッションのような働きをする
この3つの潤い成分は、肌の潤いやハリを保つために真皮に存在している「線維芽細胞」によって生み出されます。
しかし、年齢ととも線維芽細胞は衰えてきてしまい、3つの潤い成分の量が減少することで肌の土台が崩れてしまい、肌のハリや潤いが失われて、シワやたるみの原因となってしまいます。
線維芽細胞が活発に働くことで、肌の新陳代謝(ターンオーバー)が正常に行われ、ヒアルロン酸・コラーゲン・エラスチンが古くなった場合には分解され、また新しく生成されることで肌の潤いやハリ、弾力のある肌を保つことができます。
線維芽細胞は自分自身で細胞分裂をして細胞を増やすことができるため、線維芽細胞の代謝が活発に働くことが、肌の健康や美肌を作っていくためには必要です。
ターンオーバーとは
ターンオーバーは肌の新陳代謝ともいい、肌の表皮の4層構造「角層(かくそう)」「顆粒層(かりゅうそう)」「有棘層(ゆうきょくそう)」「基底層(きていそう)」で行われます。
表皮の一番奥にある基底層でつくられた細胞が分裂して新しい細胞をつくり、それが上へ上へと押し上げられ、約4週間サイクルで肌の表面に向かって押し上げられます。
角質層まで到達した細胞は、垢や古い角質として剥がれ落ちることで、表皮の新しい細胞と入れ替わります。
このように、肌は常にターンオーバーが繰り返されて細胞が生まれ変わっていることで、美しさや若々しさを保つことができています。
健康維持に関係するコラーゲンの効果とは
コラーゲンは弾力性という特徴から、美肌効果だけではなく、関節痛を緩和したり、骨を丈夫にしたり、血管ではしなやかさを保ち動脈硬化を防ぐなど、美容や健康維持に大きく関わっています。
関節痛を改善する効果
関節痛は、骨と骨の間でクッションの役割をしている軟骨が擦り減ってしまい、骨同士が直接こすれ合うことで痛みが起こるといわれています。
軟骨は約50%のコラーゲンで構成されていますが、軟骨に含まれるコラーゲンは代謝が悪くなると、古くなったコラーゲンが残ってしまい弾力性が失われ固くなります。
固くなった軟骨は、ゴムが古くなると硬くなって伸びが悪くなって柔軟性がなくなるように、少しの衝撃で潰れたり、擦り減ったりします。
関節痛の症状がひどくなると、激痛で歩くことも困難な状態を引き起こす場合もあります。
コラーゲンは、軟骨そのものの新陳代謝を活発にして、関節痛を緩和する効果があると言われています。
骨を丈夫にする効果
骨を構成する成分は、カルシウムやリンなどのミネラルが80%、タンパク質の1種であるコラーゲンが20%です。
骨はカルシウムでできているというイメージがありますが、実際には支えとなるコラーゲンの周りにカルシウムなどのミネラルが付着することで、丈夫な骨がつくられます。
カルシウムだけでは硬い塊になってしまうのを、コラーゲンによってしなやかなクッション性が与えられて、外部からの衝撃を和らげて骨が傷まないように守っています。
年齢を重ねていくにつれて、カルシウムなどのミネラル分がどれだけ詰まっているかという骨密は十分あっても、骨折などのケガをしやすい方の場合、カルシウムは足りていてもコラーゲンが少なくなって、骨のしなやかさを失ってしまっている可能性があります。
コラーゲンの減少や、コラーゲン線維が古くなってしまうことによる質の低下は、カルシウムやリンなどの骨の構成成分がコラーゲンに付着しにくくなり、骨粗しょう症や骨折などの原因にもなります。
骨を丈夫にするためには、骨の中に質の良いコラーゲンをしっかりと維持していくことが大切です。
動脈硬化を予防する効果
動脈や静脈などの太い血管の壁の強度と弾力性は、血管の主成分であるコラーゲン線維によって保たれています。
血管が傷ついた際に、通常であれば自然と血管を修復する機能が働きますが、コラーゲンが不足していると修復する機能が低下してしまい、硬くもろい血管になり血流も悪くなってしまいます。
血管内の傷ついた箇所には、コレステロールなどが付着して血栓ができやすくなります。
血栓が増えてしまうと血管がだんだん狭くなっていくため、動脈硬化の症状が現れやすくなります。
血管の中膜と外膜に存在するコラーゲンは、弾力性を保った強く柔軟性のある血管をつくります。
血管がしなやかで丈夫であることで血流が良くなり、血液が身体のすみずみにある細胞にまで、酸素や栄養素が届くことで活性化し、体内のコラーゲンを作る力が高まります。
年齢とともにコラーゲンが減少するとどうなる?
肌のハリ・つや・潤い、関節の動き、骨の密度を守る体内のコラーゲンは、ヒアルロン酸と一緒で20歳をピークに、年齢とともに作り出す力が低下するためコラーゲン量は減少していきます。
コラーゲンは体のさまざまな組織内で、絶えず新陳代謝を繰り返すことによってその量を維持しようとしています。
しかし、年齢を重ねていくとともに新陳代謝のスピードも衰えていくため、20歳代に比べて60歳代では約75%にまで減少してしまいます。
また、年齢を重ねていくとともにコラーゲンの質が低下することも近年の研究でわかってきており、紫外線やストレスによって発生する活性酸素も、コラーゲンの質の低下に関係しているといわれています。
コラーゲンの質が低下すると、コラーゲンが硬くなりすぎて分解されにくくなり、変質したコラーゲンが増えてしまいます。
するとコラーゲンの新陳代謝が低下して、新しいコラーゲンがつくられにくくなることで、肌のハリが失われたり、骨や関節がもろくなると考えられています。
さらに、古いコラーゲンが増加することによって、血管のしなやかさが失われてしまい、動脈硬化を引き起こしたり、高血糖や高脂血症なども原因の1つと考えられています。
コラーゲンの糖化は老化の原因に!
若い頃のような潤いのあるキレイな肌にダメージを与えてしまう要因はたくさんありますが、肌のハリや弾力を保つコラーゲンが糖化するのもそのなかの1つです。コラーゲンの糖化は、年齢が若くても肌を老化させてしまう原因になってしまうため注意が必要です。
白米や食パンなどの穀類、イモ類、お菓子や果物などの甘い食べ物などに含まれている「糖質」は、小腸で分解されてブドウ糖になり、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンによって細胞内に取り込まれ、体を動かすエネルギー源として使われます。
しかし、多くの糖質が含まれる食品を摂ったときに、インスリンの分泌量が少なかったり、インスリンの働きが悪かったりすると、インスリンの処理能力を超えてしまいブドウ糖が血液中にあふれて血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が上がってしまいます。
血糖値が高い状態が続くと、血液中の余分な糖と体内のタンパク質がくっついてしまい、AGE(Advanced Glycation End Products)という物質がつくられ、このような現象を糖化といいます。糖化が進んでAGEが増えてしまうと、シワやシミ、たるみなどの肌老化をスピードアップさせてしまうため、糖質の摂り過ぎには注意が必要です。
AGEが肌のコラーゲンにダメージを与える!糖化コラーゲンってなに?
体のエネルギーを作るために必要な糖質ですが、糖質の摂り過ぎ、加齢、紫外線、ストレスなどによって糖化が起こると、その一部が潤いやのある美しい肌を保つために必要な、皮膚内部にある真皮層の約70%を占める正常なコラーゲンと反応してしまい「糖化コラーゲン」となってしまいます。
糖化によって、バネのような構造をしているコラーゲン繊維のつながりがくずれてしまうと、その箇所にAGEが付着してコラーゲンが変性して糖化コラーゲンとなり、コラーゲンとしての機能が働かなくなります。すると、健康な美しい肌に大切なハリや弾力が低下してしまい、シワやたるみなどの肌老化をスピードアップさせてしまうのです。
糖化を防ぐ方法
野菜⇒魚・肉類⇒ごはんやパンの順に食べる
食後の血糖値上昇がゆるやかになるGI値の低い食べものを選ぶ
サラダなど食物繊維を多く含む副菜をプラスする
糖質を多く含む食品やジュースをさける
体の糖化は毎日の生活のなかで少しずつ注意するだけでも糖化を防ぐことにつながります。糖化を防ぐにためには、なによりも食後の血糖値を上げないようにすることが大切です。
食事はお腹がすいたなと思ってから食べるようにして、ドカ食いはせず食べるときにはゆっくりよくかんで食べるようにしましょう。また、食事に気をつけるたけではなく食後に運動すると糖化予防になります。
コラーゲンを作り出す力を持つプラセンタがおすすめ!
肌のハリ・つや・潤い、関節の動き、骨の密度を守るコラーゲンは、年齢とともに生産能力が低下していくため減少していきます。
コラーゲンの量が減少してしまうならば、単純に補って増やすことができればいいのでは?
ということで、おすすめなのがコラーゲンを新たに生み出す「線維芽細胞」を活性化させる力を持つ「プラセンタ」です。
哺乳動物の胎盤から有効成分を抽出したものをプラセンタエキスと言い、一般的に「プラセンタ」と呼ばれています。
人の胎盤の場合、直径0.1mmリほどの1個の受精卵が細胞分裂を繰り返し、わずか10ヶ月で60兆もの細胞を持つ、3000gの重さの赤ちゃんにまで育てる驚くべき力を持っています。
胎盤に残っている栄養成分とは?
胎児が成長するのに必要な働きをすべて行ってくれている胎盤は、出産後に必要がなくなり体の外に排出されますが、アミノ酸、タンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラル、核酸、酵素や、細胞の新陳代謝を促す成長因子など、胎児の成長に欠かせないあらゆる栄養成分が胎盤にはしっかりと残っています。
胎盤にはさまざまな栄養素が豊富に含まれていることから 「栄養素の宝庫」とも言われており、抽出された有効成分は人工的に作ろうとしても真似ができない配合で、命を育むために必要な栄養成分だけではなく、細胞の新陳代謝を促す成長因子が含まれているのが特徴です。
細胞を若返らせる成長因子とは
プラセンタにしか含まれていない成長因子は、細胞分裂を活性化させて細胞を若返らせる力があるため、真皮に存在する線維芽細胞の働きを活性化させます。
線維芽細胞の働きを活性化させることによって表皮が刺激を受けると、潤い成分であるコラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンを再び作り出す力が戻り、真皮の土台の弾力が高まることで、肌の潤いやハリを取り戻すことが期待できます。
身体を作るもとになっているタンパク質の1つである成長因子は、誰もが生まれたときから24歳くらいまでは体内に豊富に持っているのですが、30代以降になると成長因子が減少していきます。
加齢によって減少した成長因子は、体の中で作ることができないため外から補わなければなりません。
体の栄養を補うためのサプリメントなどはたくさんありますが、成長因子を含んでいる成分はプラセンタしかなく、だからこそ注目すべき成分であると言えるのです。
プラセンタに含まれる成長因子を体に取り入れることによって、細胞の分裂や増殖を活性化させて、細胞自体に働きかけて細胞を若返らせるパワーを持っているのでアンチエイジングや美肌に効果が期待できます。
プラセンタが持つ「線維芽細胞増殖因子」とは
美肌を作るのに大きく関係してくる、肌の奥の「真皮」に存在している「線維芽細胞」は “若返り細胞” とも呼ばれており、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなど、美肌のための潤い成分を生み出す役割をしています。
プラセンタは、この線維芽細胞を増やして活性化する力があるため、肌の弾力を復活させることができます。
プラセンタの成長因子はいつくかの種類がありますが、美肌に大きく関係している成長因子はEGF(上皮細胞増殖因子)とFGF(線維芽細胞増殖因子)があり、全身の細胞の新陳代謝が促されるため、老化現象を引き戻すアンチエイジング効果や、自然治癒力を高める力が期待されています。
線維芽細胞は美肌を作り出すだけではなく、健康維持のためにもとても重要な細胞ですが、加齢や活性酸素の影響により、線維芽細胞の自己増殖能力は20歳後半から低下し始めて、30代になるとより低下するスピードが早まっていくと言われています。
皮膚の真皮層にある美肌成分である「コラーゲン」「エラスチン」「ヒアルロン酸」は、外から化粧品などで補うことは難しいとされているため、プラセンタの成長因子の1つ線維芽細胞増殖因子は、細胞の増殖を促す働きがあるため、美肌成分の生成を助けて肌の内側からハリの潤いや、健康維持へのサポートをしてくれます。
プラセンタのコラーゲン量を増やすための薬理作用とは
私たち人間の体に潤い成分であるコラーゲンを増やすために必要なのは「血行促進作用」「抗酸化作用」「線維芽細胞増殖作用」の3つです。
プラセンタには20の薬理作用がありますが、プラセンタはこの3つの作用をすべて持っており、プラセンタを摂取することによって美肌のために必要な要素を取り入れることができます。
血行促進作用
酸素や栄養は血液から体のさまざまな組織内のすみずみの細胞へ送られますが、血行が悪くなると栄養が届かないため新陳代謝が機能せず、肌に老廃物が溜まりやすくなり、肌のハリ・つや・潤い、関節の動き、骨の密度、血管機能の低下などにつながってしまいます。
プラセンタの血行促進作用は、血行を促進することによって、体のさまざまな組織内のすみずみの細胞まで栄養を届けてくれるため、新陳代謝が促されることで美肌や健康維持へのサポートしてくれます。
抗酸化作用
活性酸素は老化現象の原因とも言われており、紫外線や外的刺激などによって活性酸素ができてしまい、シミの原因となったり、肌のハリや弾力を支えるためのコラーゲンなどにもダメージを与え、肌が衰えていきシワやたるみになってしまいます。
プラセンタの抗酸化作用は、肌のハリ・弾力を支えるコラーゲンのダメージを抑制し、さらにシミの原因になるメラニンの発生を抑えてくれるので、肌を老化ダメージから守ってくれます。
線維芽細胞増殖作用
肌の真皮の部分に存在している「線維芽細胞」は、肌の弾力やハリを作り出す「コラーゲン」「エラスチン」、肌の保水や潤いを作り出す「ヒアルロン酸」などの潤い成分を作っています。
線維芽細胞が潤い成分を作り出す力は20歳後半から低下していき、30代を過ぎた頃になるとどんどん低下していきます。
プラセンタには線維芽細胞の増殖を促す働きがあるので、美肌のための潤い成分の生成を助け、体の内側からハリと潤いのある肌や、関節の動き、骨の密度、血管機能の改善など健康維持へのサポートしてくれます。
プラセンタ効果を摂取したいならサプリがおすすめ
プラセンタはたった1つの成分で美容や健康に対しての素晴らしい効果を得ることが期待できます。
プラセンタの摂取方法にはいくつかの種類がありますが、プラセンタ注射のような即効性はないものの手軽に始めることができるサプリメントの人気があります。
購入したサプリメントのパーケージに記載されている1日に摂取する目安内であれば、1日にいつ、何回という決まりはありません。
飲む量も目安としてある量(1~3粒など)を、自分の体調に合わせて飲むことが出来るなど、自分なりの飲み方ができるので、非常に手軽に体内にプラセンタの成分を取り込む方法として人気があります。
プラセンタサプリは、医薬品としての薬ではなく、あくまでも健康補助食品としての扱いです。そのため、医薬品として取り扱われているプラセンタ注射よりも、大きな副作用はないといえます。
また、健康補助食品として国内で販売されているプラセンタサプリメントに使用されているのは、人由来のプラセンタではなく豚や馬由来の胎盤で、プラセンタ市場で一番ポピュラーなのは豚プラセンタです。
原料となっている動物の健康管理や衛生管理はきちんとされている農場から仕入れがされていて、抽出方法や製造方法など、きちんとメーカーによって自信を持って表示されている商品の方が、品質や安全性が高いものが期待できます。
プラセンタサプリの価格は原料である動物の違いや、配合されている成分やプラセンタの分量によっても価格が違ってきますが、手軽と思える程度の価格のものがほとんどです。
体の外側と内側からのエイジングケア、毎日の生活習慣、バランスの取れた食事、適度な運動をするなどの毎日の生活も改善していくことによって、肌の潤いやハリを取り戻すことが期待できます。