アレルギー体質はプラセンタの効果で改善できる?
投稿日:2022年12月13日
アレルギー体質はプラセンタの効果で改善できる?
投稿日:2022年12月13日
アレルギーの症状は、季節によって発症するアレルギーもあれば、食べ物によって発症するアレルギーなどもあり、「アレルギー」という言葉は普段からよく使われています。
例えば、多くの人が悩む花粉症は、目がかゆい、くしゃみや鼻水、咳などに悩まされるなど、アレルギーによる症状は人によってさまざまで、改善できるものならばしたいですよね。
ここでは、多くの人が持っているアレルギーの改善にも効果が期待できるプラセンタについて紹介していきます。
その前にまずは、アレルギーがどのようなものか知っておきましょう。
アレルギー体質とは?そもそも「アレルギー」って一体何?
「アレルギー」という言葉は、テレビなどのメディアで「スギ・ヒノキ花粉による花粉症」や「食物アレルギー」などの使い方がされていることもあり、多くの人がアレルギーは「体に合わない」「拒否反応」などのイメージを持っているのではないでしょうか。
私たちの体には「免疫」という、病気を引き起こす異物(例えば、ウイルスや細菌など)から体を守る仕組みがあります。
この免疫が、本来なら体に害を与えない食べ物や花粉などにまで「これは有害だ」と判断して過剰に反応してしまいます。
アレルゲンの代表的なものが、花粉、ダニ、は ハウスダスト、食物、薬物などです。
アレルゲンが体内に入ると、体の免疫がこれを退治しようと「IgE抗体」というタンパク質が作り出されます。
このIgE抗体は、皮膚や粘膜に多くある「マスト細胞(肥満細胞)」の表面に、まるでアンテナのように張りめぐらされています。
そして、アレルギーを引き起こす物質(アレルゲン)が2度目に体の中に入ると、このIgE抗体に引っかかって結合すると、マスト細胞の中のヒスタミンなどの化学物質が一気に放出されます。
すると、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどのさまざまな症状「アレルギー反応」が体に引き起こされます。
例えば、蜂に刺されたときに、1回目に刺された時は症状が出ませんが、体に入った物質に対して体が抗体という免疫細胞を作ります。そして、2回目に刺された時には、1回目に作られた抗体が反応して、アレルギー症状を起こしてしまいます。
アレルギー症状はひどい場合にはアナフラキシーショックを起こしてしまうこともあり、症状が出てから短時間で全身にアレルギー反応が出ることで、血圧の低下や意識障害などで心肺停止になることもるため注意が必要です。
同じ量のアレルゲンが体の中に入っても、アレルギーを発症しやすい人と発症しにくい人がおり、発症する人はいくつかのアレルギーが連続で発症することもあります。
アレルギー体質は遺伝的なものが関係していると言われており、親がアレルギーを持っていると、その子供にも遺伝しやすく発症してしまうことが多くなります。
人によって症状が違っていたりしますが、風邪をひいたわけでもないのにくしゃみや透明な鼻水が出たり、目がかゆいなどの症状がでたときには、アレルギーを疑ってみた方がいいかもしれません。
4つのパターンに分けられるアレルギー反応とは
近年、多くの日本人がなんらかのアレルギー疾患を持っていると言われていますが、抗体に免疫が過剰に反応することで起こるアレルギー反応には、大きく4つのパターン(Ⅰ~Ⅳ型)があります。
Ⅰ型アレルギー(即時型)
アレルギーを引き起こすアレルゲンが体内に入ることで多量に作り出された「IgE抗体」に免疫が過剰に反応することで、比較的短時間(直後から2時間以内)に症状があらわれます。
このIgE抗体が、再びアレルゲンが侵入することによって反応を起こし、マスト細胞(肥満細胞)から化学伝達物質が放出されることで、くしゃみや鼻水などの症状が起こります。
・アトピー性皮膚炎
・気管支喘息
・じんましん、血管浮腫
・アレルギー性鼻炎
・アナフィラキシーショック
・食物アレルギー
・花粉症
・アスペルギルス症
Ⅱ型アレルギー(細胞傷害型)
感染・炎症・薬物などがきっかけで、自己細胞が抗原として認識されてしまい、この抗原に対して作られた抗体(IgE、IgG)を介する自己抗体によって、赤血球、白血球、血小板を溶かしてしまうなど、自分の細胞を攻撃してしまうアレルギーです。
これに関しては、抗体を補助するように抗原に攻撃を始める補体の影響が大きくあります。
・自己免疫性溶血性貧血
・血小板減少症
・重症筋無力症
・不適合輸血
・薬剤アレルギー
Ⅲ型アレルギー(免疫反応型)
血液中で抗原(アレルゲン)と抗体(IgG、IgM抗体)が混ざり合って結合した「免疫複合体」が血中を循環し、腎臓・肺など特定の場所の組織に沈着することで、炎症が引き起こされます。
免疫複合体は、抗体を補助するように抗原に攻撃を始める補体を活性化させるため臓器障害が発生します。
・糸球体腎炎
・血管炎の一部
・血清病
・慢性関節リウマチ
・全身性エリテマトーデス
・過敏性肺炎
・薬剤アレルギー
・アレルギー性気管支炎
Ⅳ型アレルギー(遅延型)
Tリンパ球からリンフォカインが放出され、24~72時間後に反応が現れるアレルギーで、アトピー性皮膚炎を起こしツベルクリン反応に応用されています。
アレルゲンが体内に入って、Tリンパ球からリンフォカインが放出されると、数時間から数週間後にアレルギー反応が出ます。
頭痛やめまい、倦怠(けんたい)感などの症状が起こるなど、原因不明の体調不良がずっと続いているなら、この遅延型アレルギーが原因の可能性があります。
遅延型はツベルクリン反応に応用されています。
・アトピー性皮膚炎
・感染アレルギー
・臓器移植の拒否反応
・アレルギー性接触皮膚炎
・薬剤アレルギー
・ウイルス免疫
主なアレルギーの症状
主なアレルギーの症状は次のようなものがあります。
アレルギー性鼻炎
風邪をひいているわけではないのに、くしゃみや鼻水が止まらないといった症状が続くのがアレルギー性鼻炎です。
アレルギー性鼻炎の原因は、部屋の中のほこりやペットの毛やフケ、ダニ、カビなど、また食生活やストレスなど、生活している中にあるアレルゲンが原因なので1年中症状が出ます。
花粉症
花粉症は、季節ごとの植物の花粉などに反応してしまうアレルギー性鼻炎のことをいい、鼻水やくしゃみ、目のかゆみや充血、その他にものどのかゆみ、皮膚のかゆみ、下痢、頭痛などの症状が出たりすることもあります。
反応する花粉によって症状が違ってくることもあり、イネ科、ハンノキ、シラカバなどの花粉症の人が、花粉と似た構造のアレルゲンを持つ果物や野菜を食べると、口の中がかゆくなったり、唇が腫れたり、喉がいがいがする口腔アレルギー症候群(果実野菜過敏症)になることがあります。
花粉と似た構造のアレルゲンを持つ果物・野菜
■シラカバ・ハンノキ
・マタタビ科…キウイ
・バラ科…桃、リンゴ、なし、苺、さくらんぼ
・セリ科…セロリ、にんじん
・ウルシ科…マンゴー
■ブタクサ
・ウリ科…メロン、スイカ、きゅうり、ズッキーニ
・バショウ科…バナナ
■ヨモギ
・セリ科…セロリ、にんじん
・ウルシ科…マンゴー
■イネ
・ウリ科…メロン、スイカ
・ナス科…トマト
・マタタビ科…キウイ
・ミカン科…オレンジ
「食物アレルギー診療ガイドライン2012」を参考にしています
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、皮膚が弱い人に多くみられる病気で、家族からの遺伝など、もともとアレルギー症状が出ている場合には、肌のバリア機能が弱くなっているため、湿疹とかゆみを繰り返し慢性的に長引いてしまいます。
アトピー性皮膚炎の特徴は、おでこ・目・口・耳のまわり・首・わき・手足の関節の内側など、皮膚が薄い所にかゆみがでるため、
「皮膚を引っかいて液体が出てしまう→赤みやじゅくじゅくとした炎症をおこしてしまう→乾燥するとささくれだってきて、かゆくなる」
の繰り返しで、良くなったかと思うとまた再発してしまい結果的に皮膚が硬くごわごわになってしまいます。
気管支喘息
気管支喘息は、気道にできたアレルギー性の炎症が原因で、発作を引き起こす刺激である、ダニ・ほこり・タバコの煙などのアレルゲンが体に入ると喘息の発作が起こって、気道がふさがれ呼吸が困難になってしまいます。
発作ができると気管支のまわりの筋肉が収縮してしまい、痰が増えて、気道の粘膜が炎症でむくんで狭くなってしまうので、急な咳こみや呼吸が苦しくなってしまいます。
喘息は基本的に吸入などの治療によって気管支が広がり、数分から数時間で症状が治まりますが、症状がなかなか治まらず激しい発作が長く続くと危険です。
アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎は、季節による花粉によって発症する時期が変わるので、季節性のアレルギー性結膜炎とも言われています。
花粉症などによってアレルゲンが目に入ると、目の知覚神経などが刺激されて、充血・かゆみ・異物感・目やに・涙が出る、などの症状が出ます。
目がかゆくなると、目をこすってしまったり、まぶたが腫れたり、結膜や角膜を傷つけてしまうこともあって、目がかすんだり痛みが出たりしてしまいます。
食物アレルギー・じんましん
食物アレルギーは、アレルゲンとなってしまう食べ物を食べてから、1時間~4時間程度のうちに症状が出ます。
主な症状は、じんましん・むくみなどですが、咳や喘息発作、嘔吐、腹痛、下痢などの症状が見られることもあります。
また、ひどい場合には血圧が下がり意識がなくなってしまったり、心配停止になってしまうこともある症状でアナフィラキシーショックを起こしてしまうこともあります。
現時点では、アナフィラキシーになった場合の対処方として、ペンタイプのアドレナリン自己注射液(エピペン)があります。
アナフラキシーショックが起こったときに使用されるエピペンとは?
アドレナリン自己注射液(エピペン)は、アナフィラキシーが起こってしまったときに、救急車が到着するまでの数分間の間でも症状が悪化しないように、治療を受けるまでの症状の進行を一時的に和らげ、意識がなくなったり、心肺停止になったりしてしまうのを防ぐための補助治療剤です。
アドレナリン自己注射(エピペン)を使ったあとは、一時的に症状が和らいだとしても、必ず速やかに医療機関を受診しなければいけません
アドレナリンは運動をしている時に放出され、血管収縮をさせて血圧をあげ心臓の機能を高めて全身の血流をよくするホルモンです。
アナフィラキシーが起こった場合、アドレナリンの血圧を高めるなどの作用によって、ショック症状の悪化を防ぐことができます。
アナフィラキシーを起こす危険性が高いと判断された患者さんは、医師が処方すれば携帯することができ、症状が出てしまって本人が投与できない場合などの緊急時には、周りにいる人が投与することができます。
エピペンを処方するには、エピペン処方医師としての登録が必要で、処方される患者側も登録が必要になります
現在では、園や学校でアナフィラキシーが起こってしまったときに、その場にいる教職員が打つ可能性があるため、多くの自治体や学校で研修会が行われています。
大人になってから再発してしまうアトピー性皮膚炎とは?
アレルギーの病気は、年齢によって発症しやすいアレルギー異なるという特徴があります。
すべての人が同じというわけではありませんが、乳児期にアトピー性皮膚炎が最初に発症して、その後、食物アレルギー、喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎になってしまうなど、さまざまなアレルギーの病気が年齢によって次々と発症することがあります。
子どもの頃にアトピー性皮膚炎だったけど、大きくなって抵抗力がついたらアトピー性皮膚炎が治った、という話はよく聞きますが、なぜか大人になってからまたアトピー性皮膚炎が再発してしまったという話もよく聞く話です。
アトピー性皮膚炎の特徴
アトピー性皮膚炎は、もともと皮膚が弱い・アレルギー体質・皮膚のバリア機能が弱くなっている人に多く見られる皮膚の病気で、一般的には6ヶ月以上、乳幼児だと2ヶ月以上、湿疹やかゆみが良くなったり悪くなったりを繰り返して、なかなか治らないのが特徴です。
アトピー性皮膚炎の人は、セラミドやヒアルロン酸が正常な人よりも不足しているため、乾燥肌、衣服の素材による刺激、汗、掻くことによる皮膚の傷、細菌など外部からの刺激を受けやすい状態になっています。
長期にわたって良くなったり悪くなったりを繰り返すアトピー性皮膚炎は、体の外から侵入してくる細菌やウィルス以外の、本来退治する必要のないものから身を守るため、体の免疫が過剰に反応してしまうことで症状が出ます。
アトピー性皮膚炎の湿疹の特徴は、おでこ・目・口・耳のまわり・首・わき・手や足の関節の内側など、左右対称にできることが多く、皮膚が薄い部分にかゆみが出るため、
①皮膚を引っいて液体が出る
②赤みや、じゅくじゅくとした炎症
③乾燥してささくれだって、かゆくなり皮がむける
を繰り返し、長引いてしまうと皮膚が硬くなってしまいごわごわになってきてしまいます。
また、アレルギー体質の人は、家族にアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉症、食物アレルギーなどを持っている人がいると、その体質が遺伝してしまいます。
大人のアトピー性皮膚炎の再発を繰り返す理由とは
皮膚の表面にある「肌のバリア機能」は、外からの刺激や雑菌などの侵入を防いだり、体内の水分の蒸発を防いで皮膚が乾燥したりしてしまわないようにしています。
また、皮膚をひっかいたり、こすってしまったりなどの刺激や、汗、化粧品、せっけん、紫外線などでも肌のバリア機能は低下してしまいます。
子どものころに多いアトピー性皮膚炎は、肌バリア機能がうまく働かず肌が弱いためなかなか治らないのですが、成長とともに大人になると肌バリア機能が発達するので、アトピー性皮膚炎が改善されるケースは多く聞きます。
では、なぜアトピー性皮膚炎が大人になって再発してしまうことがあるのでしょうか。
子どものころとは違い、大人になると日常生活においても、アトピー性皮膚炎が再発してしまうたくさんの原因が出てきてしまいます。
◆大人になってから再発するアトピー性皮膚炎の原因
・ハウスダスト、ダニのふんや死骸、動物のふけ、花粉などのアレルギー
・免疫力が低下している
・睡眠不足
・日常生活のなかのストレス
・不規則な生活習慣
・月経前
私たち人間は、不安感・緊張・イライラなどの精神的なストレスを感じると、ホルモンバランスが不安定になり免疫力が下がってしまい、アレルギー反応が出やすくなります。
大人になってから再発してしまうアトピー性皮膚炎は、会社での仕事の忙しさや、一人暮らしをしていることで食事のバランスが悪くなったり、生活環境、不規則な生活の大きなストレスにあります。
顔・首・背中・胸などの手が届きやすい部分にできてしまうため、繰り返し掻いてしまい症状の重い湿疹ができやすくなってしまいます。
また、これらの精神的ストレスは皮膚の水分量が少なくなることもあり、肌が乾燥してかゆみが出てかいてしまったり、女性の場合は妊娠や出産などでホルモンのバランスが崩れやすく、アトピー性皮膚炎が再発してしまうこともあります。
これらのさまざまな原因によって、大人のアトピー性皮膚炎が再発している人が多く、治ってもまた再発してしまうということを繰り返してしまいます。
アトピー性皮膚炎は、何が原因なのかを特定することは難しいので、環境や食生活などの見直しなどできるだけの日頃からの意識の改善をしていくことが大切です。
アトピー性皮膚炎の症状を改善していくためには、病院で処方される薬にだけ頼るわけではなく、毎日の正しいスキンケアや生活環境の改善、サプリメントによる体の内側からの体質改善をするにことによって、アトピー性皮膚炎の症状の改善や再発を防ぐということも必要です。
アレルギー体質はプラセンタの効果で改善できるの?
アレルギー疾患には確実な治療法がまだありません。
症状も人によって違い、病院で処方される薬の場合、症状は軽減できても、アレルギー体質の改善はできません。
治療するときにステロイドを使う場合には、副腎皮質ホルモンを使い続けることで、自分の体で副腎皮質ホルモンが作られなくなってしまうことがあり、治療薬の副作用や後遺症などの問題が出てきてしまいます。
また、アトピー性皮膚炎の治療に使われているステロイドは長期間使用すると、副作用として皮膚が薄くなってしまい、細菌やウィルスに感染しやすくなってしまうということも懸念されています。
このようなアレルギー症状の体質改善やステロイドの副作用などの問題に有効なのが、プラセンタなのです。
そもそもプラセンタってなに?
1つの受精卵がたった10か月という期間で、細胞分裂を繰り返し60兆もの細胞を持つ胎児にまで成長させることができる胎盤には、さまざまな栄養素が豊富に含まれていることから 「栄養素の宝庫」とも言われています。
胎盤から抽出された有効成分に含まれる、成長因子やさまざまな栄養素は、11種類の栄養成分の配合は人工的に作ろうとしても真似ができない配合で、プラセンタという1つの成分だけでこれらを摂取することができます。
プラセンタは、加齢によって不足してしまう栄養素を補い、新たな細胞増殖が促されるので、全身の健康状態が改善されていきます。
特に、成長因子はプラセンタにしか含まれない成分です。タンパク質の1つで細胞自体を若返らせる作用があり、細胞の新陳代謝をするための増殖・分化を促すスイッチのような働きがあります。
年齢を重ねることによって減少した成長因子は、体の中で作り出すことができないため外から補わなければならず、体にいいとされる成分はたくさんありますが、成長因子を含んでいる成分は「プラセンタ」だけです。
プラセンタに含まれる成長因子を体に取り入れることによって、細胞の分裂や増殖を活性化させて細胞自体に働きかけることで、細胞を若返りアンチエイジングや美肌に効果が期待できます。
プラセンタにある20の薬理作用
プラセンタにはこの薬理作用が20もあり、プラセンタに含まれる豊富な栄養素や成長因子など、これらの相互効果によって美容や健康のさまざまな悩みの改善に効果が期待できます。
薬理作用とは、生きているほとんどの人が経験したことがある「頭痛薬を飲んだら頭の痛みが治まった」など、その成分を体に摂取することで、症状が改善されるまでの体に起こるさまざまな変化のことをいいます。
①基礎代謝向上作用 ②細胞活性化作用
③呼吸促進作用 ④血行促進作用
⑤造血作用 ⑥疲労回復作用
⑦血圧調整作用 ⑧自律神経調整作用
⑨ホルモン調整作用 ⑩免疫強化作用
⑪活性酸素除去作用 ⑫抗突然変異作用
⑬創傷回復促進作用 ⑭抗炎症作用
⑮抗アレルギー作用 ⑯体質改善作用
⑰強肝、解毒作用 ⑱妊婦の乳汁分泌促進作用
⑲食欲増進作用 ⑳精神安定作用
※日本胎盤臨床医学会による「20の薬理作用」を参照
プラセンタの薬理作用は、驚くほど広範囲の美容や健康の面でのさまざまな症状に、過剰なものを抑え、不足しているもの増やし、正常な働きに戻す力を持っています。
もともと体が持っている自然治癒力を高めることによって症状を改善していくため、安心して摂取することができます。
細胞自体を若返らせる「成長因子」とは
プラセンタの美容や健康に対する、最大の注目すべき成分は成長因子です。
身体を作るもとになっているタンパク質の1つである成長因子は、誰もが生まれたときから24歳くらいまでは体内に豊富に持っているのですが、30代以降になると成長因子が減少していきます。
加齢によって減少した成長因子は、体の中で作ることができないため外から補わなければなりません。
体の栄養を補うためのサプリメントなどはたくさんありますが、成長因子を含んでいる成分はプラセンタしかなく、だからこそ注目すべき成分であると言えるのです。
プラセンタに含まれる成長因子を体に取り入れることによって、細胞の分裂や増殖を活性化させて、細胞自体に働きかけて細胞を若返らせるパワーを持っているのでアンチエイジングや美肌に効果が期待できると注目されています。
プラセンタは胎盤が原材料となっていて、胎盤は7種類もの多様な成長因子を含んでいます。
1⃣線維芽細胞増殖因子(FGF)
線維芽細胞増殖因子自体は、線維芽細胞と同じ真皮に存在している増殖因子です。線維芽細胞を生み出す生みの親である「真皮幹細胞」に対して指令を出し、線維芽細胞の増殖を促しています。
美肌を保つためのコラーゲンやエラスチン・ヒアルロン酸などを作る線維芽細胞の増殖を促し、しわやたるみ・ニキビ痕の修復と再生を促します。
2⃣肝細胞増殖因子(HGF)
HGFは特殊な分子構造をもったタンパク質の一種で、体の中のさまざまな組織や細胞を増殖させて、あらゆる細胞の老化を抑制して、末梢神経を修復など、組織と臓器の修復や再生を促します。
3⃣上皮細胞増殖因子(EGH)
EGFはタンパク質の一種で、EGH(上皮細胞増殖因子)が肌の表面の角質層のEGH受容体と結びつくことによって、人が本来持っている細胞の再生を促します。肌や唾液、母乳にも含まれており、ケガをしたときに傷口を舐めることや口の中の傷が比較的早く治りやすいといわれる理由です。
新陳代謝が活発になることで肌のキメが整う美肌効果、傷の治りを早める効果が期待できます。
4⃣神経細胞増殖因子(NGF)
交感神経・副交感神経・知覚神経細胞の増殖と再生を促すことで、自律神経やホルモンバランスを調整してくれるので、ホルモンバランスが整い気持ちが安定することで、うつ病や更年期障害の症状改善が期待できます。
また、最近ではアルツハイマー病などにもNGF(神経細胞増殖因子)の効果が期待されています。
5⃣インスリン様成長因子(IGF)
軟骨細胞や主に胃や腸の内臓筋に見られる平滑筋細胞の増殖を促します。体の中の壊れてしまった細胞の再生を促し、皮膚の真皮の部分にあるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの潤い成分を増やしてくれる作用があるので、しわやたるみの改善に効果が期待できます。また、軟骨細胞を増殖させ関節痛の改善などにも効果が期待できます。
6⃣トランスフォーミング成長因子(TGF)
線維芽細胞において、コラーゲンとエラスチンを生成するのに必要な因子です。コラーゲンやエラスチンの働きを活性化して、肌に潤いを与えて弾力を高める作用や抗炎症作用もあるので、アトピー性皮膚炎など敏感に傾きがちな肌の改善効果もあるとされています。
7⃣CSF(コロニー形成刺激因子)・インターロイキン
体の免疫力を向上させる成長因子で、白血球(顆粒球・マクロファージなど)の幹細胞の増殖を促し、NK細胞や、ヘルパーT細胞などの増殖を促します。
免疫力が上がればウィルスや細菌などに対抗する自然治癒力が高まるため、病気などにかかりにくくなります。
プラセンタのアレルギー体質改善に対する効果とは
プラセンタには、美容や健康のさまざまな症状の改善に効果が期待できます。
プラセンタの特徴である成長因子と抗アレルギー作用、抗炎症作用、免疫賦活作用などの薬理作用によるアレルギー症状の改善や、アレルギーの原因となる抗体IgEの生産を抑えてくれるので、アレルギー体質の改善に効果が期待できます。
プラセンタを摂取することによって、アトピー性皮膚炎により硬くごわついてしまった皮膚も、プラセンタの細胞活性作用や代謝を高める作用などにより、ターンオーバーが促されて潤いのある肌へと生まれ変わることが期待できます。
プラセンタにはステロイドのような副作用も今のところはなく、副作用により悩んでいる人には安心ができる治療法なのではないでしょうか。
プラセンタの特徴である成長因子により自然治癒力が高まって、体の内側からさまざまな症状を改善されていくので、今まで悩んできたアレルギー体質の改善が、プラセンタを摂取することによって期待できるのではないでしょうか。
プラセンタ自体にアレルギーはあるの?
アレルギー体質の人がプラセンタを飲むことによって、症状が改善されるという効果があると聞いても、「じゃあ、プラセンタ自体にアレルギーは出ないの?」という疑問が出てきてしまいます。
プラセンタは基本的に副作用がなく安全な成分ですが、アレルギー反応がゼロというわけではありません。
プラセンタを飲み始めたことによる症状として、体重の増加やニキビ、便秘、倦怠感、生理の時の出血量が多い、生理周期が早くなったなどの症状が出ることがありますが、しかしこれは好転反応と言われ、アレルギー反応ではありません。
気をつけて見てほしいのは、かゆみ、発疹、赤みが肌に出る異常蛋白アレルギーです。
これらの症状はアレルギー症状でない場合、体調がよくないときに一時的に症状が出ることがあり、症状が出たときには服用している量を減らしてみて、プラセンタに体が慣れてくるのと同時に症状は治まるので様子をみて下さい。
しかし、体調がよくなってもこの症状が改善されない場合にはプラセンタのアレルギーの可能性があるため、プラセンタの服用を中止して、病院に相談することをおすすめします。